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必ず結果を出す感覚的価値
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1. 市場トレンドを掴んだ戦略を
近年、美容医療の市場規模は増加傾向にあるものの、美容内科の領域を拡大する医院は増加しています。インターネットなどの普及や口コミの浸透によって患者の購買行動も変化し、患者は複数の医院を入念に調べて比較し、最適な医院を選択するようになりました。つまり、市場規模は増加しているとはいえ、競争は激化しています。また、需要拡大により確かなスキルを持った人材確保の困難や、教育時間不足による人材を育成できないなど、人材面での課題もあります。 一方、産婦人科・婦人科クリニックにおいても、人口減少に伴う患者数の減少や厳しい労働環境による医師の不足など、両業界の医院を取り巻く環境は厳しく、市場トレンドを掴んだ戦略が重要であることは言うまでもありません。
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2. 上質な医療空間の重要性
このような市場環境下で、生き残りをかけた医院は他院との差別化によって売上を伸ばすために、あらゆる対策を講じています。 皮膚科・内科による非外科的施術の強化、美容内科領域の拡大、診療メニューの拡充、医師や医院のブランディング、SNSやインターネット広告などマーケティング施策の強化などが挙げられます。 こうしたサービスやマーケティング手法に慣れ、健康・全然志向の高まりなどによって、見る目が厳しくなった患者が、貴院を選び、満足し、利用し続けるためには、安全性や技術力に加えて、医療空間においても、機能性、居住性、審美性を重視したデザインが重要です。
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3. 従業員満足が医院経営向上の鍵
医院の質を上げることは、人材確保や、従業員満足の向上にもつながります。 実際に、私共のお客様の中でも、長年採用に苦労していたにも関わらず、改装してイメージアップを図った途端に、人材の応募が相次いだという事例が少なくありません。 既存スタッにおいても、例えば動線の改善による業務効率の向上や、居住性の高いスタッフルームによる労働環境の向上、清潔で美しい環境に身を置くことによって働く意欲が高まったなど、良い効果が現れています。また面白いことに、その結果、患者数や売上げが飛躍的に向上したという事例もあります。従業員満足によって患者満足を得た好例です。 どちらのケースも、院長や医院そのものが変わったわけではありません。先生の患者さんや人材への想いを、我々が目に見えるデザインという形で表現しただけですが、それによって「あの素晴らしい医院で働きたい、働いている」という誇りや目標といった特別な意味をも、人々にもたらすことができるのです。
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4. 感覚的価値とは
興味深い話ですが、80年代にトヨタ自動車は自社広告で、排気量、燃費、馬力を数値化してメルセデスベンツやBMW と自社自動車とを比較していたことがありました。 広告の意図はもちろん、機能面でのトヨタ自動車の優位性です。 しかし、それを見て、トヨタ自動車より機能性が劣っていると分かってはいても、メルセデスベンツやBMWに乗る人はいるのです。 同じように、日産自動車の性能の高い自動車は、海外製と比較しても機能的価値が高く、価格も手頃であるにもかかわらず、高価で機能が劣る海外自動車を選択する人たちがいます。 若者に話を移すと、10人の若者に対して同じ給料であるという条件のもと、ドトールと、スターバックスのどちらの店長をしたいかと聞いたところ、多くがスターバックスの店長を選んだという話もあります。
考えると不思議なこれらのエピソードは、「感覚的価値」をよく表しています。 つまり、感覚的価値とは、人々にとって、値段や機能性とは異なる、別の評価軸によって判断されているのです。 そもそも、感覚的価値とは人々が五感で感じる価値のことで、購買時や利用時に感じる楽しさなどを意味します。これを歯科医院に置き換えると、患者に、興味や安心感、信頼感などを抱かせ、美しく健康的な歯に変わった自分の姿という喜びをイメージさせ、他の医院ではなく、この医院に通おうと決断させることです。 感覚的価値は、医院の認知、誘致、興味、接客、決断といった、消費者の購買意欲のそれぞれの段階において、その感情を抱かせる必要があり、そのためには、医院のロゴマークや、WEBサイト、内装、インテリアなどあらゆるツールを通じて、的確にメッセージを届けなければならないのです。 医院経営の成功は、当然ながら先生方の技術やたゆまない努力などがあってこそ実現するものですが、こうしたツールが、先生方の成功を下支えして、揺るぎないブランドを構築し、長期にわたって継続する経営基盤を確かなものにしてくれるのです。